ルテインとはカロテノイド(食品に含まれる赤、黄、橙などの色素の総称)の一種で、ゼアキサンチン(黄斑中央部の主要な構成物質ですが、網膜周辺部位ではルテインが主要な構成物質です)と共に黄斑部にとくに多く含まれていますが、体内で合成できない栄養素で加齢によって減少します。
ルテインは抗酸化作用によって目の酸化ストレスを防ぎ、パソコンなどから放射される強い青色光や紫外線から黄斑部を守ります。エイジングによって体内のルテイン量が減少し、加齢に伴う白内障や視力低下・失明を招く加齢黄斑変性などの様々な目の障害を増加させるとの指摘があり、今後の研究が期待されています。ルテインを含む緑黄色野菜や果物を日常的に摂取している人は、網膜を保護する黄斑色素の濃度が高く、加齢黄斑変性や白内障になる確率が低いと言われています。さらにDHAを一緒に摂ると目に対する抗酸化作用が増強すると言われています。
ルテインはケール、シソ、モロヘイヤ、ヨモギ、パセリ、乾燥プルーン、アボガド、ホウレンソウ、小松菜などの野菜医や果物に含まれています。(近藤雅雄、2016年2月14日掲載)
緑茶は多様な生理作用があり、飲む時と飲み過ぎに注意
カテキン(渋味成分)、カフェイン(苦味成分)、テアニン(うま味成分)、ビタミン類(C、E、B2、葉酸)、ミネラル類(カリウム、カルシウム、リン、マンガン、フッ素など)、β-カロテン、γーアミノ酪酸、サポニン、食物繊維、クロロフィルなどが含まれ、これら成分による脳機能の保持、リラックス作用(α波出現)、認知症予防、神経管閉鎖障害の発症予防、覚醒作用(疲労感や眠気の除去)、抗酸化作用、血中コレステロールの低下、体脂肪低下、がん予防、虫歯予防、抗菌作用、血圧上昇抑制作用、動脈硬化予防、血糖上昇抑制作用、口臭予防(脱臭作用)、持久力増加、二日酔い防止、利尿促進作用、皮膚や粘膜の健康維持(コラーゲン形成促進)、皮膚や粘膜の健康維持、夜間の視力維持など、多様な作用が知られています。
風邪などの予防で、緑茶のうがい効果が推奨されています。しかし、我われの知見では紅茶やウーロン茶などの発酵茶には効果がありましたが、緑茶にはありませんでした。また、食事中にお茶を飲むとお茶の成分タンニンと鉄が結合して、鉄の吸収が阻害されるので、鉄欠乏性貧血が起こることが危惧されています。したがって、食後や疲れたときに和菓子を食べながらリラックスして飲むと、テアニンの作用で疲れが癒されます。(近藤雅雄、2015年10月5日掲載)
風邪などの予防で、緑茶のうがい効果が推奨されています。しかし、我われの知見では紅茶やウーロン茶などの発酵茶には効果がありましたが、緑茶にはありませんでした。また、食事中にお茶を飲むとお茶の成分タンニンと鉄が結合して、鉄の吸収が阻害されるので、鉄欠乏性貧血が起こることが危惧されています。したがって、食後や疲れたときに和菓子を食べながらリラックスして飲むと、テアニンの作用で疲れが癒されます。(近藤雅雄、2015年10月5日掲載)
動植物のすべての細胞膜を構成する「レシチン」の生理作用
レシチンは卵黄、大豆、酵母、カビ類などに含まれるリン脂質で、生体膜の主要構成成分。体重の約1%がレシチンであり、リン脂質としては最も多く、細胞膜などの生体膜や脳、神経組織の構成成分として重要です。体内で脂肪はタンパク質と結合して血液中を移動するが、このタンパク質と脂肪の結合にレシチンが必要です。
臨床的には痔や皮膚病の治療薬、アルコール性肝障害に伴う肝臓の繊維化と肝硬変の予防、肝障害の改善、C型肝炎の改善などが報告されています。
作用としては、脳内のアセチルコリン(神経化学伝達物質)合成に不可欠な成分であることから記憶力や集中力を高め脳の機能を保持します。認知症の予防、動脈硬化の予防、糖尿病の予防、脂肪肝の改善、肥満の解消・予防などです。
不足すると、疲労、免疫力低下、不眠、動脈硬化、糖尿病、悪玉コレステロールの沈着など多くの症状の原因となることが知られています。
ヒトでの有効性・安全性については、経口摂取で下痢、吐き気、腹痛などが報告され、信頼できるデータに乏しい。妊娠中・授乳中および通常の食物中の含有量を超える摂取は避けるべきです。(近藤雅雄、2015年10月5日掲載)
臨床的には痔や皮膚病の治療薬、アルコール性肝障害に伴う肝臓の繊維化と肝硬変の予防、肝障害の改善、C型肝炎の改善などが報告されています。
作用としては、脳内のアセチルコリン(神経化学伝達物質)合成に不可欠な成分であることから記憶力や集中力を高め脳の機能を保持します。認知症の予防、動脈硬化の予防、糖尿病の予防、脂肪肝の改善、肥満の解消・予防などです。
不足すると、疲労、免疫力低下、不眠、動脈硬化、糖尿病、悪玉コレステロールの沈着など多くの症状の原因となることが知られています。
ヒトでの有効性・安全性については、経口摂取で下痢、吐き気、腹痛などが報告され、信頼できるデータに乏しい。妊娠中・授乳中および通常の食物中の含有量を超える摂取は避けるべきです。(近藤雅雄、2015年10月5日掲載)
乳児の免疫に関わる鉄蛋白質ラクトフェリンの生体防御能
1939年、ベルギーにて牛乳成分の中に赤いたんぱく質が発見され、乳(ラクト)と鉄(フェリン)からラクトフェリンと命名されました。
ラクトフェリンは哺乳動物の乳に含まれている多機能タンパク質で、母乳中にも含まれ、生れたばかりの乳児が、母親から受け継いだ抗体により、風邪などの病気にかかりにくくなっています。特に初乳には5~8g/L含まれ、通常の母乳の2~3倍多く含まれています。初乳を飲むことによって感染などに対する抵抗力が付きます。
効果としては、微生物の増殖を抑える抗菌作用、大腸菌などの悪玉菌の増殖を抑え、ビフィズス菌などの善玉菌の増殖を促進する。その他、抗炎症作用、免疫強化、抗ウイルス作用、がん予防、がん転移抑制効果などが知られています。(近藤雅雄、2015年8月7日掲載)
ラクトフェリンは哺乳動物の乳に含まれている多機能タンパク質で、母乳中にも含まれ、生れたばかりの乳児が、母親から受け継いだ抗体により、風邪などの病気にかかりにくくなっています。特に初乳には5~8g/L含まれ、通常の母乳の2~3倍多く含まれています。初乳を飲むことによって感染などに対する抵抗力が付きます。
効果としては、微生物の増殖を抑える抗菌作用、大腸菌などの悪玉菌の増殖を抑え、ビフィズス菌などの善玉菌の増殖を促進する。その他、抗炎症作用、免疫強化、抗ウイルス作用、がん予防、がん転移抑制効果などが知られています。(近藤雅雄、2015年8月7日掲載)
多彩な生体防御機能を持つ「ルテオリン」の健康増強効果
ルテオリンはフラボノイドという抗酸化物質の一種で、さまざまな作用を持つ。ルテオリンの代表的な作用の一つとしてあげられるのが、肝臓の解毒作用の促進です。例えば、発生した癌を、細胞外マトリックスを保護することによって、その成長を抑止する作用も報告されています。また、帝京大学薬学部の山崎博士は炎症性サイトカイン(TNF)生産抑制活性を見出し、さらに、従来フラボノイドはあまり生体内に吸収されないとされていましたが、ラットを用いた研究では投与量の約4%が、皮膚からもルテオリンやその配糖体が実際に吸収されることを示しました。
ルテオリンの作用として最も知られているのが、花粉症やアトピーといったアレルギー症状を押さえることです。ルテオリンなどのポリフェノールは、「ロイコトリエン」という炎症を引き起こす物質を作り出す際に必要な酵素を阻害するため、花粉症の症状、とくに鼻づまり防止に効果を発揮すると言われています。したがって、効能としてはしみ、そばかすの予防、アトピー性皮膚炎の改善、アレルギー疾患改善、花粉症、抗酸化作用、免疫力増加などが知られていますが、人での科学的根拠はまだ乏しい。
最近、岐阜薬科大学の永井博士はアレルギー発症に必須のマップキナーゼの抑制作用を見出し、新しい抗アレルギー薬の候補ともなっています。
ルテオリンを含む食品として、ピーマン、しそ、春菊、カモミール、味噌、イチョウ、明日葉などが知られています。(近藤雅雄、2015年7月10日掲載)
ルテオリンの作用として最も知られているのが、花粉症やアトピーといったアレルギー症状を押さえることです。ルテオリンなどのポリフェノールは、「ロイコトリエン」という炎症を引き起こす物質を作り出す際に必要な酵素を阻害するため、花粉症の症状、とくに鼻づまり防止に効果を発揮すると言われています。したがって、効能としてはしみ、そばかすの予防、アトピー性皮膚炎の改善、アレルギー疾患改善、花粉症、抗酸化作用、免疫力増加などが知られていますが、人での科学的根拠はまだ乏しい。
最近、岐阜薬科大学の永井博士はアレルギー発症に必須のマップキナーゼの抑制作用を見出し、新しい抗アレルギー薬の候補ともなっています。
ルテオリンを含む食品として、ピーマン、しそ、春菊、カモミール、味噌、イチョウ、明日葉などが知られています。(近藤雅雄、2015年7月10日掲載) 


