著書25.子どもの健康、育児に役立つ「子どもの保健」

 本書は保育士養成課程を有する東京都市大学人間科学部児童学科(幼稚園教諭及び保育士養成)の講義で用いたテキストです。授業は毎回パワーポイントを用いた記憶に残る、分かり易い授業となるよう心掛け、まとめました。実際の講義テキストにはパワーポイントの画像も掲載しましたが、著作権などの関係で割愛しました。
 さて、乳幼児期、児童期、思春期の成長は著しく、この期における環境は発育・発達に大きく影響を及ぼし、心身の健康、さまざまな能力など人生を左右するとても大切な時期です。
 本書では、保育士養成のためのテキストとして執筆しました。健全な発育・発達を図る上で重要な保育における子どもの保健の意義と目的、子どもの発育・発達と生活の支援、子どもの食生活と栄養、心身の健康増進の意義とその実践、子どもの病気とその予防対策、事故と安全対策、児童福祉施設における保健対策、母子保健対策と保育について学び、保育の質の向上を目指しました。
 2020年以降は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを経験し、子どもの保健にも大きな影響を及ぼしました。その後、感染症法上五類に分類されるとともに,学校保健安全法施行規則においても第二種感染症に位置づけられ,出席停止期間も規定されました。しかし、新型コロナに対するmRNAワクチン投与など、予防・治療及び予後にはさまざまな問題があることから、ここではあえて取り上げませんでした。
 本書の学習によって、子どもの病気や難病の発症機序、診断・治療、疫学、生活指導などに関する知識が十分身に付くことと思います。前半は、小児期のからだの仕組みとその機能について、すなわち健康を中心に学び、後半は小児期にかかりやすい病気とその予防法や保健行政の実際並びに行政的統計データの読み方を学んで下さい。
 講義は90分の授業で、第1講から第30講まで30回です(近藤雅雄著、A4版155頁、2013年4月1日出版)。内容(目次)は下記に示しました。

目次(1~109頁、110~155頁のパワ―ポイントの画像は省略)
第1講 小児保健の意義と目的:1.健康の概念・定義(1)
第2講 健康の概念・定義(1):1.健康の定義、2.健康の考え方、3.健康の今日的課題、4.健康の概念~健康思考(指向、志向、施行)、5.健康の維持と病気の予防、6.健康の増進と減退 
第3講 健康の概念・定義(2):1.健康の維持と病気の予防、2.健康成立に向けて
第4講 小児の成長:1.小児の特徴、2.小児の成長、3.身体の計測と発育評価、4.成長に影響を及ぼす因子、5.基本的生活習慣の確立、6.発達の目安
第5講 小児の発達(1):1.脳の発達
第6講 小児の発達(2):2.感覚器の発達
第7講 小児の発達(3):3.運動機能の発達、子供の姿勢、精神発達
第8講 小児の発育発達(1):4.体温調節・排泄・水分調節
第9講 小児の発育発達(2):5.呼吸・循環
第10講 小児の発育発達(3):6.消化・吸収・排泄
第11講 小児の発育発達(4):7.免疫機能~生体防御のしくみ
第12講 小児の発育発達(5):8.睡眠、新生児の特徴
第13~14講 小児の栄養:1.乳幼児栄養の特徴、2.食事摂取基準、3.乳児の栄養、4.離乳、5.幼児栄養(1~5歳、6.学童期の栄養
第15講 日本の食文化と食育~戦後から今日までの食生活の変遷
第16,17講 よく見られる病気と事故(1~2):1.先天異常および先天性代謝異常症
第18,19講 よく見られる病気と事故(3~4):2.感染する病気、1)ウイルスによる病気、2)細菌感染による病気
第20講 よく見られる病気と事故(5):3.呼吸器系の病気、4.循環器系の病気、5.消化器系の病気
第21講 よく見られる病気と事故(6):6.血液の病気と小児がん
第22講 よく見られる病気と事故(7):7.腎臓、泌尿器、性器の病気
第23講 よく見られる病気と事故(8):8.内分泌系の病気、9.アレルギーによる病気
第24講 よく見られる病気と事故(9):10.神経系および精神心理系の病気
第25講 よく見られる病気と事故(10):11.皮膚の病気、12.骨、関節、筋肉の病気
第26講 よく見られる病気と事故(11):13.眼、耳、鼻、口、歯の病気
第27講 よく見られる病気と事故(12):14.子どもの事故
第28講 病気の予防と保健指導
第29講 生活・環境と育児
第30講 小児保健行政
付:発育期から見る子どものからだと病気、マススクリーニングとは、健常人における主要健康数値表、児童憲章
以上です。詳細は以下のPDFを参照してください。(近藤雅雄、2025年9月23日掲載)
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