75歳時(2025年1月6日)、強度の息切れを自覚し、自宅でパルスオキシメータを使って酸素飽和度を測定したところ87%(90%以下は呼吸不全)でした。そこで、貧血で通院している特定機能病院・日本医療機能評価機構認定病院の某有名私立大学医学部附属病院(大学病院)の血液内科に行き、血液検査,胸部レントゲン・CT・心電図検査,採血100ml以上(検査及び使用内容不明)を行いました。しかし、検査報告はないまま「びまん性肺炎」と診断されました。その根拠は不明で、自分の身体に何が起こっているのかもわからないまま入院となりました。入院中に関わった医師の数は6名(内2人が研修医)でしたが、何故か呼吸器の医師はいませんでした。また、主治医、担当医が不明のままで、治療計画などのインフォームド・コンセントもありませんでした。
入院4日目に第2回目の血液検査とレントゲン撮影をしましたが、その報告もありませんでした。また、入院以来ペニシリン系の抗菌剤を点滴投与していましたが、蕁麻疹,痒み,下痢などの副作用が強く、何度も看護師に伝えましたが、何の対応もありませんでした。翌日の入院5日目にいきなり看護師が来て、ペニシリン系からセファム系の抗菌剤に変わりましたが、やはり副作用が強く、看護師に相談しましたが、何の対応もありませんでした。呼吸器の病気でありながら、入院中に聴診器を当てる医師は皆無でした。
入院6日目、看護師が突然来て、いきなり酸素ボンベの酸素流量を1.5→1.0に下げました。理由は、「医師の指示で酸素は少ない方が良い」と言っていました。その後、医師が来て、「肺炎の入院期間は通常1週間です」と言い、CRPは0.811(正常値<0.200)と正常上限の4倍高値で酸素飽和度93%(厚生労働省のガイドラインでは93%は酸素吸入が必要とある)でしたが、翌日退院を強いられました。
退院当日、医師は来なかったので入院中の診断・治療経過は不明のままでした。帰路、体調は悪く、息苦しく、大学病院と医師への不信感が増すだけでした。
退院時に請求された入院診療費の疑惑
退院時、入院診療費は218,230円でした。高額医療費が社会問題となっていますが、レセプト(医療費の明細書)から利用していない不明の項目が以下のように多数ありました。
1.利用不明の医薬品
①ピコスルファートNa内服薬(下剤),1回、②カロナール錠,3回、③デエビゴ錠(不眠症治療薬)、3回、④レルベア100エリプタ30吸入用1回。筆者は使用した医薬品類はすべて記録していましたが、その記述・記憶がありません。また、これら薬剤は肺炎治療と無関係です。
2.「医学管理等」の疑惑
筆者は75歳後期高齢者であり、保険点数1割負担です。以下に不明の請求がありました。
①退院時薬剤情報管理指導料1回90点,②退院時リハビリテーション指導料1回300点、③薬剤管理指導料2回,325点、③初期加算(リハビリテーション科),1回,245点でした。合計960点であり、金額からすると9600円です。この金額は病院の不正収入と言えます。
これら「医学管理料等」については、①薬剤師は1回病室に来て薬を置いていっただけである。また、薬の処方にミスがあり、薬剤師として不適切であった。②医師がリハビリを勝手にオーダーしたが、リハビリの実態はない。
以上から、今回経験した入院医療はチーム医療(医師、看護師、薬剤師、リハビリ)とはとても言えず、入院費用についても問題だらけでした。(近藤雅雄、2025年4月5日掲載)