70歳時、メニエール病で特定機能病院・日本医療機能評価機構認定病院の某有名私立大学医学部附属病院(大学病院)に入院した時に、医師は「有酸素運動をすると良い」と言いました。そこで、退院後、毎日健康に気を遣うと共にスクワット100回、腕立て伏せ100回、ジョギング3kmを日課として習慣化しました。数か月間は順調でしたが、ある日突然に正座ができない、左足親指の激痛、走ることができない、飛び跳ねることができないなどの症状がでました。
71歳時(2020年12月21日)、左膝痛で大学病院の整形外科を受診しました。外来にて問診後、若手医師から左膝関節部のレントゲンを2枚撮るよう指示されたので、レントゲン室に行き撮影しました。外来診療室に戻りましたが、医師はレントゲン写真については何も言わず、見せてもくれないし、説明もありませんでした。診察の結果は「インソール(運動靴の中敷き)で治ります」と非科学的なことを言い、続けて、「ここ(診療室)で足の計測をするからと購入しませんか」と言いました。約1万円という。まるでインソール会社から派遣された営業マンそのものでした。
私は勿論治る筈がないと確信し、断りました。そしたら、医師は「診察は終わりです」と信じられない言葉を言いました。ここは病院なのか?しかも大学病院なのか?幕末の福井藩医橋本左内(綱紀)の「啓発録」五訓にある「志を立つ」「学を勉む」を学んでほしいと思いつつ、医師のレベルの低さに驚きながら診療室を後にしました。
大学病院の整形外科は非常に忙しい、外来担当の医師は出来るだけ患者の数を減らしたいと願う。あるいは小遣いが欲しいのでしょうか。また、病院経営者などの運営側は利益と権力を得たいと願う。そこには患者のこころを診ないと言ったむなしさだけがありました。(近藤雅雄、2025年4月4日掲載)