病気と治療1.脊髄強打による圧迫骨折等脊髄損傷の治療経験

「近藤雅雄の健康・栄養資料室」の新シリーズ「病気と治療」では、筆者が病院に受診あるいは入院した時の治療経験を7回、紹介します。掲載理由は以下の通りです。
 多くの病院、医師は社会に役立つ医療を行っていますが、一部の病院あるいは一部の医師に不適切な態度・技術‣知識・運営が見られることがあります。患者は命を預ける弱者であり、病院、医師に従うしかありません。予約時間が1時間以上過ぎても誰も文句を直接いう患者はいません。病院、医師の社会に対する責任は重いのです。
 新シリーズ「病気と治療」では病院や医師の責めを問うものではなく、病院職員の治療に対する意識の向上と自己点検・評価並びに必要な改善・改革を行い、病院および医師に不適切な行為が起こらないような仕組みの作成を願うものです。

病気と治療1.脊髄強打による圧迫骨折等脊髄損傷の治療経験

 今から14年前の61歳時(2011年5月29日)、日曜日で台風の中、勤務する東京都市大学の体育館にて卓球の関東リーグ戦が開催され、女子部の監督として出席した。午前が終わり休憩中に、研究室に行き、仕事を終え、体育館に戻る時に、傘をさしたままコンクリート階段で滑って落下した。背中を強打し、意識混濁。しばらく仰向けに雨に打たれた後、意識を取り戻し、体育館に戻り応援を続けた。1時間位して背中が猛烈に痛み出し、そこへ漸く卓球部の顧問が来たので、交代し、タクシーで帰宅しました。
 不慮の事故から1週間経っても痛みが消えなかったので、K医療センターの整形外科を受診しました。CT検査にて、医師から「右第1腰椎横突起骨折、右第5腰椎神経根症、右第1仙骨圧迫骨折脊柱管狭窄症」と診断されました。当然何らかの治療をするものと思ったが、医師は「治療の方法がない」と言い、診察室を出された。シップ薬も処方しない。
 それから14年経ったが、中腰で作業したり、重たいものを持ったりすると未だに腰が痛む。(近藤雅雄、2025年3月31日掲載)