着任早々、「基礎ゼミ」,「保育内容健康指導法」,「生命の科学」を担当させていただき、その後、卒業されるまでに「小児保健」,「心身の健康と環境」,「総合演習」を皆様とともに勉学できたことは幸せでした。
これらの授業がすべて終わってみれば、思い出すのは良いことばかりにて、とくに1年時の「基礎ゼミ」では皆様の新入生としての目の輝きと向学心に満ち溢れた真摯な姿に感動しました。皆様が「基礎ゼミ」や3年時の「総合演習」にて書かれたレポートは大切に保管し、社会に役立つよう有効利用させていただきます。3年時(平成22年1月)にまとめられた「総合演習」は課題の設定からパワーポイントによるプレゼンテーションまでを上手にこなし、東横学園女子短期大学・学生のレベルの高さを確認しました。
今後、東横学園にて学んだことは、社会人としてさらに進化させ、感謝の心を持って、健康で、いのちを大切にするこころとことばを社会に広めていくことと確信しております。この広い社会にて、「自由」な心で「正当性」、「責任」を持って、「平和(社会)」に貢献していってほしいと思います。
卒業おめでとうございます。最後に、次代を担う皆様には、さらに次代を担う人間を育てるという重要な使命があります。
皆様に贈る言葉として、「泰然自若」、意味は「どんなことが起きても落ち着いてあわてないこと」、を選びました。
またどこかでお会いできるのを楽しみにしています。平成22(2010)年3月18日


東横学園女子短期大学
1938年、東横商業女学校として、東急電鉄の創業者五島慶太によって世田谷区の大井町線沿線の等々力に創設された。当時は東横百貨店の女子教育の一環であったようだ。そして、1955年学校法人五島育英会が設立し、翌年、東横学園女子短期大学に校名変更となった。時代の波の乗り、入学志願者が良い時で10倍以上集まり、厳しい競争率であったと聞く。また、女子教育の先駆的役割もはたしていたとも聞く。21世紀に入り、志願者数が減少、同時に短期大学数も減少した。五島育英会は2009年4月、武蔵工業大学と統合し、新たに、東京都市大学が誕生した。短大は閉校したが、その精神は引き継がれている。
