健康情報3.日本茶(緑茶)による病気予防と健康効果

 日本茶にはご存知のようにビタミンを豊富に含み、とくにビタミンCが多く含まれているため、風邪の予防や美肌効果があると言われてきました。また、カテキンが多く含まれているためがんや動脈硬化など、生活習慣病の予防に効果があると言われています。カテキンの名前の由来は「勝て‐菌に」と言われているように殺菌力に優れています。カテキンは日本茶の苦味成分であるポリフェノールの一種で、虫歯の予防やアレルギー抑制、花粉症などにも効果があると言われています。日本人が元気なのはお茶を飲む習慣があるからかもしれません。
 一方、お茶にはタンニンが含まれていますので食事中に飲むと鉄、亜鉛、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルの吸収が妨げられますので注意が必要です。また、コーヒーと同様カフェインが含まれていますので、寝る前に飲むと交感神経が興奮して眠れなくなることがあります。
 お茶を飲む場合は疲れたときに一服、甘い和菓子と一緒に召し上がると効果抜群です。また、お茶の葉だけに含まれているテアニンは、こころとからだをリラックスさせ、ストレスを解消させる効果があります。お茶は飲むタイミングに気を付ければ百薬の長といえます。
 しかし、この話は浸出液のことではなく、茶葉のことです。これだけたくさんの栄養素を含んでいるので、その摂り方に注意してください。(近藤雅雄、2025年3月6日掲載)