がんや生活習慣病は遺伝子の病気であり、 「健康と病気」は遺伝子によって支配されているといわれてきた。しかし、近年、遺伝子は単なる生命の設計図にすぎず、生後の健康を決定するのは環境であり、環境が遺伝子の働きを変え、その行動を調節するというエピジェネティクスの理論がプル―ス・リプトンによって提唱された。つまり、健康を支配しているのは遺伝子だけではなく生後の生活環境が大きく影響する。したがって、健康には日常の食事・運動・休養が重要であり、病気の治療・予防・回復には食事療法や精神療法などの自発的治癒が重要となる。
患者が病から治るのは患者の治癒力による。
一方、わが国の現代医療が包括的医療、チーム医療というならば、その発展・遂行には伝統医療に食事療法、運動療法、精神療法、養生訓(貝原益軒)
PDF:健康と病気シリーズ4.自発的治癒