血液のがん「原発性マクログロブリン血症」の診断と治療

 血液のがん「原発性マクログロブリン血症(WM)」は難治性の超希少疾患だ。根治療法はないが、分子標的薬リツキシマブ点滴薬、イムブルビカやベレキシブル等の経口薬が開発されている。筆者は、骨髄赤芽球のヘム合成調節に関する研究を行なったが、恥ずかしながらこの病気は聞いたことがなかった。そこで、まずこの病気はどういう病気か、診断、病態、治療、予後、Q&Aなどについて纏めた。

執筆に至った経緯(趣旨)は
①本疾患が100万人に数人という超稀少疾患であり、5年生存率36~50%で根治は望めない。
②70歳以上の高齢者に比較的多く発症する。
③大学医学部附属病院でのがん治療の意義。
④新型コロナウイルスmRNAワクチン接種のリスクと政治・行政。
⑤病は気から、健康と病気、自発的治癒の経験。
⑥超稀少疾患のため、標準治療法、臨床統計、疫学データが確立していない。
⑦本症に対する研究があまり行われていない。などが主な理由です。
 本書は本症患者と真面目に治療に専念している血液がん専門医師および大学医学部図書館に寄贈することを目的として創作した。 令和6(2024)年3月、近藤 雅雄
 超稀少疾患である本症に関して、血液学の専門家は広く知られるようになったが、一般にはほとんど知られていない。それは、本症に対する論文報告や症例報告が少ないことが大きな理由である。医療関係者は患者データを公開、徹底的に追求して真理を追究してほしいと願う。それは医師の義務であると思う。

PDF:原発性マクログロブリン血症HP、目次
本書は自費出版物です。