骨粗鬆症やがん予防に有効なイソフラボンは食品からの摂取がお薦め

 イソフラボン類はポリフェノールの一つで、イソフラボンを基本骨格とするフラボノイド。大豆やクズなどのマメ科の植物に多く含まれている有機化合物。
 栄養学的には植物由来のゲニステインやダイゼインといったイソフラボンが女性ホルモンのエストロゲンと似た作用を有することが報告され、更年期の様々な症状に有効であり、また、抗酸化作用も認められ、乳がんや子宮体がんなどのリスクを増すとも減らすとも考えられている。大豆イソフラボンは更年期障害や2型糖尿病の改善に効果があるといわれている。また、骨粗鬆症に対しては特定保健用食品として「骨の健康維持に役立つ」という表示が許可されたものがある。尿中イソフラボン量の多い人ほど骨密度が高いことが指摘されている。
 厚生労働省研究班による大規模コホート研究では、食品からのイソフラボンの摂取量が多い人ほど乳がん、脳梗塞、心筋梗塞、前立腺がんのリスクが低下するという相関関係が見られている。