お茶の主要成分であるカテキン(勝て菌)の多様な健康効果

 茶類には主に緑茶類と発酵茶類に分かれる。それぞれの成分は異なるが、主成分はカテキンである。
 カテキンはフラボノイドの一つで3-ヒドロキシフラバノール類の総称。茶に多く、乾物当り10%以上含む。
 茶カテキンの主要成分は、エピカテキン(EC) とそのヒドロキシ体のエピガロカテキン (EGC)、およびそれらの没食子酸エステルであるエピカテキンガラート (ECg) とエピガロカテキンガラート(EGCg)の4種である。緑茶の渋み成分としての含有量は EGCg>EGC>ECg>ECの順である。カテキンには血圧上昇抑制作用、血中コレステロール調節作用、血糖値調節作用、抗酸化作用、老化抑制作用、抗突然変異、抗がん、抗菌、抗う蝕、抗アレルギー作用、脳の萎縮を抑える、動脈硬化予防、インフルエンザ感染予防、消臭などなど多様な効果が報告されている。また、認知症を予防するのではと期待されている。