自然な眠りを誘うダイエタリー・サプリメント「メラトニン」

 メラトニンは脳の松果体から内分泌されるホルモン。体内でトリプトファン、セロトニンから生産されます。
 夜間に分泌量が増えて昼間低下することから概日リズムの形成に関与し、睡眠リズムに重要な役割を果たしています。主として不眠症や時差ボケの解消など睡眠障害の治療に利用されており、近年ではうつ病の治療に応用されています。
 抗酸化作用、老化防止作用なども期待されますが、生殖毒性や医薬品との相互作用などが危惧されています。したがって、子どもや妊娠を希望する女性、妊婦、授乳中の使用は避けた方がよいでしょう。(近藤雅雄、2015年10月5日掲載)